とらキチ

容疑者、ホアキン・フェニックスのとらキチのレビュー・感想・評価

3.0
やっぱりホアキンはこうでなくっちゃ!(笑)
ホアキン・フェニックスの“自分探し”を追ったドキュメンタリー…じゃなくて真っ赤なウソのモキュメンタリー。日本でもちょっと前に山田孝之がテレ東でよくやっていたやつ。
全編を通してホアキンの普段の受け答えが地味にヒップホップのバトルみたいに韻を踏んだ感じになっているのがジワる。更に結構早いうちから「フェイクではないのか?」と疑われていたのもコレまたジワる。そして鑑賞しながら、登場する人物が一緒に仕掛けている身内なのか、その事を全然知らないガチな人なのか、そのボーダーラインを選別をする作業が楽しくなってくる。そしておそらく全然知らないガチな人とホアキンが絡む時のヒリヒリ感が堪らない。そうやって見ているうちに、途中、一体何を見せられているんだろう?って気分になるのもまた一興。
でも山田孝之の一連のドラマもそうだったのだが、このような作品をフルで楽しむにはやっぱり当時のリアルタイムな空気感も必要なのかなぁと思ってしまう。あのトークショー番組とかを当時リアルタイムで見ていたとしたら、より面白さが増していたんだろうなぁと。現代で言うなら「ラヴィット!」と「水ダウ」のコラボ企画の“遠隔操作ドッキリ”をリアルタイムで見た、みたいな感じでしょうか。
実は今作を見た前日に「ハッチング-孵化-」を鑑賞していまして…まさか2日続けてガッツリ吐瀉物の映像を見せられるとは思わなかった(苦笑)。
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