菩薩

ニキータの菩薩のレビュー・感想・評価

ニキータ(1990年製作の映画)
3.8
どうしても途中からニキータが兵藤ゆき姐にしか見えなくなっちゃうのは俺だけじゃ無いと思うが、さすがにソ連大使館侵入のくだりはセキュリティの甘さもさる事ながら、想定外では許されない逃走ルートの存在と、かなり雑な印象を抱く。バスタブで硫酸かけるとこは出来ることならちゃんと映して欲しいし(絶対溶けきらないだろ)、俺はさっきから必死に「ニキータにきーた、こんな上司は嫌だ!」と鉄拳風のネタを考えているが、何一つ面白いものが思い浮かばないのでよす事とする、出来ればケーキは衛生的なナイフで切って欲しいし、婚約祝いは現金であげた方が喜ばれると思うが。要するにこの作品の何が皆の心を打つかと言えば、愛しさと切なさと糸井重里、じゃなくて心強さとだと思うが、「愛は理解の別名なり」とつくづく思うし、特殊工作員の本性を本人に知られる事なく調べ上げたマルコはニキータ以上の強者であると察する事ができる。『レオン』に繋がると言うか表裏一体の作品と捉えれば更に面白みも増すだろうし、冒頭、無駄にカウンターに登りハンマーを振り下ろし破壊活動を続け見事に撃ち殺されるザップ様は後にあのライザップを創業する…なんて事は確実に無いが、彼の身体はたしかに結果にコミットしていてように見えた。
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