二階堂じぞー

ニキータの二階堂じぞーのネタバレレビュー・内容・結末

ニキータ(1990年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

え?これで終わり?
やっと話が飲み込めてきたぞ~と思ったらエンディングだった。
普段見てるハリウッド映画ならここからラスボスとして立ちはだかるマルコを街ひとつ壊すようなバトルの末に「あなたのこと、本当に愛してたよ…」とかって撃ち殺して、遠い街で新しい生活をなんとか始めたところにジョセフィーヌって電話が…~エンドロール~って感じじゃないの?

ニキータが美人すぎてヤク中でもマジキチでも見入っちゃう。さらに化粧を覚えて髪を整えたらパリコレモデルにしか見えなくて、たぶん工作員には向いてない。

最初から最後までニキータはずっと泣いてるかキレてるか奇行に走ってるかで、オシャレ~ってより躁鬱病かな??って不安になる。でもまじで綺麗。
謎の工作員学校の師範にビンタしたときとか、ここから殺しのプロになるのかなって期待したけど、卒業したときも主に泣きながら逃げてただけだったし、銃の扱いが上手い以外は工作員感がほぼない可哀想な子だった…。
というか、外側だけ訓練して感情制御とかは何も教えずに放り出されてるし、同じような立場っぽいおじさんも半狂乱になったりしてたし、工作員学校というより鉄砲玉養成所だったのかな…。

ボブは最初からクソドSという以外よくわからないし、肩入れしてくれてるようだけど気に入られてはいけない人だったな…。

マルコは出会いの感じですぐ消えるかなと思ったら本命な上に彼氏力53万でびっくり。振り回されているようできちんと考えてるし、愛が深い。すごい。ラスト近くでラブラブ体勢で全部知ってるよって言い始めたときは完全にラスボスだと思った。ちがった。

そしてヴィクトルは何??こわい!
迷わず皆殺しなのは掃除屋だしわかるんだけど、ジャン・レノの迫力がやばいし、寝てるのか死んでるのかも確かめずに劇薬注ぐし…。その人殺したら戦争になるんと違うの…??
これから味方になって一緒に戦うのかと思ったらトラウマ案件だし…。

観た後にとにかく困惑と不安と続きほしさが襲ってくる。好き嫌いがかなり別れると思う。
これがリュック・ベッソンなのか~すごいな~