親友の自殺をきっかけに15年ぶりに再会して週末を過ごす同級生たちの群像劇。
すっごく好きだった。
雑に言うと、60年代に学生運動をやっていたけど卒業してからはそれなりに社会にコミットして生きていたやつらが、そうはなれずに根無し草的に生きてきた親友が15年経って死んだことで、自分たちのこれまでの生活を振り返って自分を見つめ直す話、かな?
全共闘世代の回顧・反省の物語ですね。
ちょうど日本の学生運動の本を読んでいたので、思うところが色々とありました。今年の傑作『シカゴ7裁判』ともまあ一応地続きの話ではありますしね。
まあ、こう書くと重いテーマに見えますけど、軽妙な会話でユーモラスに進んでいくので疲れないし、結構ダラっとした空気感の笑える楽しい映画なんで、意外と人にオススメはしやすい。
ただ物語の着地点は人によってかなり好き嫌い分かれるかも。
あと群像劇なので名前と顔と職業が一致するのにちょっと時間かかって、諦めてWikipediaで「ストーリー」の項目を参照しながら観ました。