はんそく負け

黄色いからすのはんそく負けのレビュー・感想・評価

黄色いからす(1957年製作の映画)
2.5
子どもの映画でありつつも夫婦映画としての側面が色濃い。子供のとる行動にうまく対処できない淡島・伊藤夫妻が、わりと最後まで優柔不断でいる。この辺りは『煙突の見える場所』と近しい。オロオロする淡島千景をチラチラ見る田中絹代の視線。この映画では聖女を演ずる彼女の、唯一と言っていい厳しい視線。