このレビューはネタバレを含みます
オリバーと同じくらいの歳にこの映画を観て、アレックスターナーのサントラをひたすらに聴いた思春期のあの時間。気づけばもう大人になって、、
後半になるにつれて描かれる水の描写。それはオリバーの精神状態とリンクしているように思う。中盤、海洋生物学者であるオリバーの父親が「海の深さは?」との問いに「平均9.5km、人間がその深さに行くと体が内破するので絶対に生存は出来ない」と答える場面。エンディングで今度はオリバー自身がその問いに答える事になる。その時すでに、彼は海の深い最深部まで落ちてしまっているのではないだろうか。