Soseki

かくも長き不在のSosekiのレビュー・感想・評価

かくも長き不在(1960年製作の映画)
4.0
アルジェリア戦争終結期、パリ郊外。バカンスの頃。

テレーズは第二次世界大戦のときに夫がゲシュタポに強制連行され行方不明となり、以後16年、未亡人としてカフェを切り盛りしてきた。そこに夫によく似た浮浪者の男が現れる。

しかし、男は記憶を失っている。テレーズも、彼が本当に夫なのか確証が得られない。そのぐらい不在の時間が長かったのだ。夫への愛は変わらないのに。テレーズは彼の記憶を取り戻すことに必死になる…

戦争の惨さ。記憶を取り戻すこと、そして、いつまでも忘れられないことは幸せなのかを問う結末。
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