ヒロ

わるい仲間のヒロのレビュー・感想・評価

わるい仲間(1963年製作の映画)
3.8
休日にカフェで呑みながら街行く美女を観察し続ける男二人のナンパ映画。

特に面白みなどないのだが、薄っぺらい言葉を休みなく口から垂れ流してる二人に見え隠れする孤独に触れたときにホロっと泣きかける。

パンとフィックス、動と静。寄りと引き、近と遠。
物語の不動性と映像の運動性の相互補完が見事すぎて永遠に観ていられる。

小林正樹の『切腹』に(たぶん)モディリアーニの「赤い裸婦」と美術のセンスもいい。

ロメールが嫉妬して、ゴダールが惚れる訳がわかる。

2017-
ヒロ

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