とある罪で捕まった青年が刑務所の中で見る夢の中の物語がメイン。
夢の中は御伽噺感が溢れてる。最初のドアから出たあとのもはや踊ってるかのような歩みの軽やかさよ。すごく夢らしさが出てた。
夢の中の記憶のない村の人たちも夢の中らしい不思議さ、誇張され具合で、可愛らしいやら可笑しいやら。ただ却って、その後が辛い。
何故か、在りし日の己を愛するために思い出は美しくあるのさ、という桑田さんの歌詞が浮かんだけど、この映画はむしろ思い出があるせいで人は苦悩するんだと言いたいのかな。
とにもかくにも、美しきバッドエンドだった。