konoesakuta

日本のいちばん長い日のkonoesakutaのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
4.1
リメイク版を観て皆さんのレビュー見たら絶対に岡本喜八版を観た方が良いと感じて。非常にハードルを高くして観たのだが観ゴタエ抜群。観て良かったと同時に見比べできて良かった。

岡本喜八版を観てからリメイク版を観たら物足りなく感じるに違いない。つまり私の観た順番は間違ってなかった。

本作は話が早い。あっという間に原爆落ちるし。確信に迫る8月14日から8月15日までの1日に焦点が当たっている。その点リメイク版は前半30分くらいいらないなと。

三船がカッコいい。初めから頑なに戦争の延長を進言し、途中から首相に詫びを入れる。切腹を覚悟してからの態度の変化に大人物たる気品すら感じる。役所さんは鼻から柔らかさがあったが三船は最後に達観する感じがとても良かった。

リメイク版では役所さんの奥さんが自決した後の役所さんに息子の死に様を語る場面があるが、あんな場面はいらない。

リメイク版の足した部分がことごとく必要がないように感じた。

天皇が顔を見せないのも良かった。モッくんが悪いわけではないけれども。

ぜひ観てほしい一作である。