ユンファ

日本のいちばん長い日のユンファのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
4.9
物語も、それに付随するドラマもほとんどなく、ただその日の「状況」がテンポよく、詳細かつ丹念に描かれる。
そこにいた人物たちは、その日偶々そこにいた人に過ぎず、ドラマの主役ではないし、当然のことながら安易な希望や救済もない。
その「状況」を目撃し何を感じるかは、観客の一人一人に委ねられている。
戦争を知らない子供たちの一人である僕は、あの戦争が遺したものが未だこの国を覆っている現実に絶望した。
それでも、今を生きていかなくてはならない。「日本のいちばん長い日」が終わろうとする中、劇中の人物たちはそれぞれに前向きな言葉を口にする。
彼らの血と汗と涙を無駄にしてはならないのだ。
ユンファ

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