Toru

日本のいちばん長い日のToruのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
4.5
テレビ録画。
昭和20年8月14日深夜から15日未明辺りにあった陸軍青年将校のクーデター未遂事件「宮城事件」を映画化。この映画は何と言っても、陸相阿南惟幾を演ずる三船敏郎の存在感なしに語れない。彼の存在が一つの大きな渦を作り出し、そこに抗うかのように畑中健二を演ずる黒沢年男の小さくも荒々しい渦が存在する。それらがぶつかるようでぶつからない、ギリギリのつばぜり合いが映画に緊迫感を与える。男たちの火照った体の冷却装置としての井上孝雄の好演も光っていた。
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