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日本のいちばん長い日のZUSHIOのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
4.8
終戦記念日の今日こそ観るべき一本。
実は2015年版を先に観ていたが、やはりオリジナル版の方が数段優れていた。これは、玉音放送がされないんじゃないか、などというあり得ないような気にすらさせる緊張感・緊迫感演出が格段に優れていたように思う。
前半部に、内閣がのうのうと会議をしている間に、長崎に原爆が落ちていったり、若者達が特攻に散っていく様などは、やはり怒りを禁じえなくなる。
それにしても、間一髪であった8.15のクーデター(宮城事件)などがもしも成功していたら、少なくとも北海道はソ連になったろうし、朝鮮半島に押し付けた分断国家の宿命を日本自身が帯びていたことは疑いようもなく…そのようなことを、終戦(敗戦)記念日に改めて考えさせられた。
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