ジンチキン

日本のいちばん長い日のジンチキンのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
4.2
庵野監督がシンゴジラで目指していたのは、「日本のいちばん長い日」だった?

カット割りやセリフ、字幕の出し方がテンポ良く、淡々としていて観ていて気持ちいい。これは完全に庵野監督がシンゴジラで用いていた手法で、さらには劇中出てくる牧悟郎の写真に岡本喜八を使ったりとリスペクトがとてつもない。
この手法は妙にドキュメンタリーチックだから両作品ともノンフィクション(現実)感がすごい。まあシンゴジラはフィクション(虚構)なんだけど笑

作品内容としては、登場人物全員が日本という国を思っているからこそ、ポツダム宣言受諾をめぐって、それぞれの思想や立場によって異なる行動をする群像劇的なものだと思う。
岡本喜八流の撮影手法により再現された、玉音放送までの24時間、まさしく日本のいちばん長い日を見せられることによってラストの玉音放送では儚い気持ちにさせられる。