kadocks

日本のいちばん長い日のkadocksのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
4.0
今はAmazon Primeで観れるなんて良い時代だ。かつてどこで観たんだっけ、思い出せない笑
岡本喜八の交通整理は非常に巧く、ノンフィクションのようにリアルに見せているようで、あちこち岡本喜八タッチで面白い。
とにかく短いカットを積み重ねてリズムリズムリズム。
ところどころ独立愚連隊かい!って突っ込みたくなる面白さもある笑
東宝総出のスター級映画で名優が並ぶが、やはり阿南さんを演じた三船の独断場。今観ても唸る。
若手将校達はどう頑張っても格が違う。特にギョロ目瞬きしない黒沢年雄は今観るとちょっと気になった。青年将校に見えない。リメイクの松坂桃李の方が若々しさと真っ直ぐな気迫が感じられた。まあ青年将校チームはみんなブスに撮られててるんだけど、初見の時はショッキングだったが。
久々にこの作品を前にすると半藤さんの原作を巧く映画化してるとはいえ、昭和が遠くなりつつある今、昭和天皇の色々な事がわかってきている今はもしかしたらリメイクの方が観るべき作品なのかもしれない。
もちろん映画としてのエネルギーはさすが岡本喜八作で、こんな作品撮れるのは岡本喜八だけなんだけどね。
kadocks

kadocks