マチステシリーズの第1作！
ライオンをも絞め殺す鉄腕の持ち主マチステが当時ペルシャに支配されていたエジプトで反乱軍を率いて戦う🤜
古い映画だが、各パートごとに怪力を活かしたシーンが散りばめられていて面白かった

マーク・フォレスト主演マチステものの第一作。
舞台はエジプト。ペルシアに侵略され国力が落ちるなか、王妃一派による不正はついにファラオを暗殺するが、王妃と血の繋がらないファラオの息子をマチステが助け、という話。
マチステは登場しょっぱな呑気に太陽の下、昼寝してる。ムキムキ筋肉を惜しげもなく晒し！岩から生まれたというマチステ。ムッキムキの見せ場は岩を開いて湧き水を見つける、梯子ごと兵士達を持ち上げて捨てる、倒れてきたオベリスクを支えるなど。マチステに恋する女もいるが、そこら辺は余り描かれない。
ところでマチステはサイレント映画「カビリア」の一キャラクターで、人気が出たのでサイレント時代にスピンオフが作られた。その古の題材を復活させたわけですな。
カルロ・カンポガリアーニはサイレント時代からマチステ物を監督していた大ベテラン。原始的な見世物を大雑把かつ強引にまとめなかなか楽しい。他にスティーヴ・リーヴス主演「鉄腕ゴライアス蛮族の恐怖」、エド・フューリー主演のウルサス物第一作などを監督。どれも面白い。大雑把だけど。
マーク・フォレストは笑っちゃうくらい見事な筋肉ボディ。もうちょっとヘアメイクさんに髪型頑張ってほしいんですけど。
悪女は色気ムンムンキャンプなチェロ・アロンソ。


書く場所がないのでマーク・フォレスト主演マチステ物第二作についてもここに書く。カルトなおすすめ作品なので。
Maciste,l'uomo piu forte del mondo（61年）
アントニオ・レオンヴィラ監督
地底王国に奴隷として攫われた人々を救うため地底に乗り込む、という話。
のっけから鯨を砂浜に引き上げるマチステの凄い怪力ぶり。地底王国では髪を振り乱しながら着ぐるみゴリラと闘い、重り責めの刑をじっくり耐え、怪力描写が絶好調。
地底王国は手作り感溢れるギミックいっぱいで、童心をくすぐるだろう。地上に出た竹筒で盗み聞き。緩いベルトコンベアを流れていく凄マッチョマチステ。だが動力となる巨大手押し車を奴隷達が集団で走って回す場面に唖然とする。そこだけ見てもお釣りが来る凄い迫力だ。明らかに低予算なのによくあんなの作ったなと。地底人達は太陽に当たると死んでしまうので、太陽の刑があるのがユニバーサルSFの佳作「モグラ人間の叛乱」を思い出させる。どう考えてもトラッシュなのに原始的面白さを感じさせる映画。
マチステの相棒になる黒人ビルダーのポール・ウィンターも凄い肉体だ。バランスの良さではマーク・フォレストを凌ぐ。
地底人の主要キャラはジャンニ・ガルコが白塗りで出演。悪の女王は同ジャンルのいつもの悪女モイラ・オルフェイ。
★は大オマケして3.0。

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