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ゴールド・ディガース35年のmat9215のレビュー・感想・評価

ゴールド・ディガース35年(1935年製作の映画)
4.0
凄いものを観た。ピアノを弾く手のアップから、カメラがぐいぐい下がっていくと、何十台もの白いピアノとそれを弾く女たちが優雅に動く様を捉える。ピアノの下に黒衣の足が見えるのはご愛敬。アステア・ロジャーズのような個人芸ではなく、群舞と大道具とセットでミュージカル場面を構築する。
ドラマパートもなかな快調。テンポよく、後腐れの無い恋愛遊戯が展開する。毒の無い『ゲームの規則』。
本作の題名は1974年くらいに、モーリン・マクガバンという歌手のアルバムで覚えた。曲は『ブロードウェイの子守歌』。モーリン・マクガバンは、『ポセイドン・アドベンチャー』や『タワーリング・インフェルノ』の主題歌を歌っていた人で、1980年代はブロードウェイの舞台に立っていたらしい。『ブロードウェイの子守歌』を歌っていたのは伊達ではなかったね。
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