ゴン吉

座頭市二段斬りのゴン吉のレビュー・感想・評価

座頭市二段斬り(1965年製作の映画)
4.0
盲目ながらも居合斬りの達人である渡世人の生き様を描いた「座頭市」シリーズの第10弾。
勝新太郎が主演、坪内ミキ子、三木のり平、加藤武、春本富士夫、沢村宗之助、小林幸子らが共演。
音楽は伊福部昭。

盲目の渡世人である座頭市(勝新太郎)は、按摩の師匠に久しぶりに会いに行くが、師匠は按摩の検校位を取得するために三百両を持って京都に向かう道中で殺され、娘(坪内ミキ子)は借りた金の肩に女郎屋に連れていかれていた。座頭市はやくざの用心棒兼壺振りと知り合い、親しくなるが… 

勝新太郎の代表作である盲目の渡世人・座頭市の活躍を描いた時代劇。
「誰に頼まれたか知らねえが 命はたった一つ 大事にしな」で始まり、イカサマ賭博のとっくり斬り、座布団斬りをはじめ沢山の居合斬りを魅せてくれる。
本作の悪者は郡代の役人(春本富士夫)と地元を牛耳る錣山の辰五郎(沢村宗之助)。
好敵手は加藤武が演じるヤクザの用心棒。
三木のり平演じる娘想いの小悪党の用心棒兼壺振りがコミカルにストーリーを盛り上げ、終盤では座頭市を真似た逆手居合斬りで笑いを誘う「イタチの最後っ屁 今日は出ねえや」 
子役時代の小林幸子が歌を披露しているので要チェックです。
クライマックスでは座頭市が悪党二人を二段斬り。 
「お天道様 みんな幸せにしてやっておくんなさいまし」 

2024.3 BS12で鑑賞
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