大老・井伊直弼が暗殺された「桜田門外ノ変」に至る経緯とその顛末を描く時代劇ドラマ。
同名歴史小説の映画化。
序盤にクライマックスである桜田門外ノ変が描かれ、それ以降は過去（事件に至る経緯）や未来（当事者たちの逃亡・自刃など）が時系列バラバラに描かれる異色の構成が目を引きます。
雪の桜田門を再現したオープンセットでの、集団入り乱れての斬り合いは大変迫力ありました。
他方、時系列バラバラの構成がわかりにくく、前半のクライマックス以降は盛り上がりに欠けた印象。大勢いる登場人物全員の顛末を描ききったのは凄いと思いますが、人が多すぎて把握しきれない難点も。
歴史ドラマならではの重厚さが見応えある映画でした。
