桜田門外ノ変の作品情報・感想・評価

「桜田門外ノ変」に投稿された感想・評価

ザン

ザンの感想・評価

3.7
事件そのものよりも、事件後の逃亡がメインになっているか。長い。水戸藩士の悲運は切ないが、時代を突き動かしたその行動力の根底にあるのは世直しのためというより復讐心か。憎しみが時代を変えたと考えると凄い。
「桜田門外の変」を中心に、その首謀者である水戸藩士を描いた作品。

ドラマとしての評価は低めだけど、歴史の勉強教材と考えればなかなか優秀。
井伊直弼が殺され、数年後に明治維新が起きた。
それくらいしか知らなかった自分には、とても勉強になる作品だった。

出演陣も豪華。
日本が近代国家に生まれ変わる過程を知るにはとても良い作品だと思います。
ぱなお

ぱなおの感想・評価

3.0
歴史の教科書に一行くらいで出てくる『桜田門外の変』。中身を知らなかったのでいい勉強になりました。
大がかりな歴史時代劇
何で?今どき?流行らない?・・・が、正直な感想
で、見終わってから調べました

『水戸藩開藩400年記念・・・県(もちろん茨城県です)を挙げての市民創世映画』・・・とありました
不勉強、たいへん失礼いたしました
誰もが耳にしたことがあるであろう『桜田門外ノ変』
その実、そんなに詳しくは知らなかったりもする(特に私は)。

数年をかけて、襲撃した藩士たちに処分が下った わずか数年後、
江戸幕府が終わりを告げ、明治へと時代はかわる。

幕府が健在であったが故、罪人とされ処罰されるが、
わずか数十名の藩士が起こした反乱が、結果 明治維新へと導いたと言っても、 過言ではないと思う。

襲撃した藩士達が、後 数年 生きながらえていたら、
英雄と称されていたのかもしれない。

幕末。
本当に激動だったんだなぁ。
“暗殺という政治行為は、史上前進的な結局を生んだことは絶無といっていいが、この変だけは、例外といえる。”
(司馬遼太郎 『幕末』より)


桜田門外の変にスポットを当てためずらしい映画です。

一番盛り上がるであろう暗殺行為のシーンをラストではなく、冒頭に持ってくるという少し崩した構成もよかったと思います。


以下はまた引用になります。

“明治維新を肯定するとすれば、それはこの桜田門外からはじまる。
 
斬られた井伊直弼は、その最も重大な歴史的役割を、斬られたことによって果たした。
 (中略)
この事件のどの死者にも、歴史は犬死をさせていない。”
(司馬遼太郎 『幕末』より)


赤鬼=井伊直弼の率いる彦根藩は
わずか十数人の浪士に惨敗し、これによって倒幕推進者は勢いを増し、維新の到来が近付いた。


こういう映画ってあんまり流行らないんでしょうけど、興収狙いのちゃちな映画よりは、断然いいと思います。


かっこいい映画でした。


製作:2010年
監督:佐藤純彌
出演:大沢たかお
ayu

ayuの感想・評価

3.8
時の大老・井伊直弼の暗殺、水戸の浪士らその後…観ていて苦しくなった。
桜田門外の変:江戸城の桜田門外で水戸藩からの脱藩者17名と薩摩藩士1名が彦根藩の行列を襲撃、大老井伊直弼を暗殺した事件。
関鉄之介: 桜田門外の変における実行部隊の指揮者で、桜田十八士の一人。
くまみ

くまみの感想・評価

2.5
思っていたより面白かった!
戦国時代が好きだからこのあたりの知識はさっぱり…
だけどセリフが説明的で分かりやすかった。
tak

takの感想・評価

2.7
 かつて五社英雄監督の「226」が公開された時、国の行く末を憂う青年のエネルギーは今どこへいったのか・・・みたいな話や評があったのを覚えている。この「桜田門外ノ変」も実は同じ発想やスタンスで撮った映画だ。外国と日本との関係は圧力に屈してばかりではないか、強いリーダーがいない日本の政治はこれでいいのか。国民不在で首相が決まるような状況も徳川家の血筋を重んずる世継ぎと変わらないのではないか・・・とでも言わんばかり。映画の最後、朝廷が江戸城入りする場面で西郷隆盛が桜田門を見て「ここからすべてが始まった。」と言う。そして現在の国会議事堂のアップで映画は幕を閉じるのだ。「新幹線大爆破」や「敦煌」を撮って僕らを感動させてきた佐藤純彌監督は、きっと今の日本を憂う気持ちがあるに違いない。

 正直言うと僕は映画冒頭から「え・・・」と拍子抜けしてしまったのだ。だって、あまりにも”説明”が多い映画だったから。いきなり歴史教科書でよく見るアヘン戦争の絵が大画面に映し出されて、「清国の次に列強が狙ったのは日本なのであった・・・」とナレーションが入る。教育映画?。黒船来航の場面も人々の会話に違和感を感じる。「でっけぇな」「鉄でできてるんだぜ」いや、わかるけどその会話はありきたり。感じたことのない脅威があったはずだろうに・・・。さらに観ている間中むずむずしていたのが、時代劇なのに台詞がどことなく現代ぽいところ。北大路欣也の台詞までもがなーんか軽い。逃亡する水戸浪士の一人である大沢たかおを捕らえるために、武士が「捜索に協力しろ」って言うかなぁ?あの歴史ある東映が撮っているのに時代劇らしい”重み”がどこか感じられないのだ。伊武雅刀だけがちょっとオーバーな演技で井伊直弼を演じきっていて素敵だった。

 井伊直弼暗殺は映画の始めに登場する。歴史的なクーデターを成し遂げるものの、非業の死を遂げる者、ひたすら逃げ続けて果てる者、正しい行為だったのか苦悶する者、そうしたその後の苦難を描くのがテーマなのだ。全体的に派手さはない。僕がもう一歩満足できなかったのはあくの強いチャンバラ時代劇「十三人の刺客」なんぞを先に観てしまったせいかもしれない・・・うん、きっとそうだろう。

 面白いのは、この映画は茨城県の地域振興と郷土愛醸成を目指して企業や団体が出資している映画でもあることだ。ここは重要。映画会社や企業だけが出資して撮った映画ではないので、ロケ地の選定にも茨城県側の意向が反映されることになる。これは新しい地方PRの手法だな、と関心した。主人公が匿われる長者屋敷も捕らえられる温泉宿も、とても素敵な風景だった。行ってみたい!と思ったもの。ところが映画上重要なシーンは、おそらくほとんどがセット撮影。桜田門という場所が場所だけにロケという訳にはいかにだろうけど、暗殺シーンは舞台劇の雰囲気だった。白い雪に飛ぶ血しぶき。襲撃シーンの迫力は特筆すべきみどころ。
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