このレビューはネタバレを含みます
あまり好まれていない、感情移入出来ないといわれている主人公のようだけど、私は妙に沁みてしまった。
主人公の女は、南部の古臭いしきたりに表面的には反発しているようでありながら、実際は根っからの南部人である。恋人と破局をしたことでこの価値観から抜け出すための梯子を失い、経済的に弱体化進む南部という沼と共に沈んでいくしかない絶望の中、何も叶うことなどなくともせめて魂だけでも輝きたいという悟りの境地に至ったみたいな。
ベティデイビスだからなんか贔屓目で見ちゃうというのもあるか。