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オーロラの彼方へのNozomiのレビュー・感想・評価

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)
3.9
無線機によって1969年と1999年の親子が交信し合って、今を変えていくお話。個人的に大好物なタイムパラドックス系の映画だったので、とても面白く見る事が出来た。

まず最初の掴みであるタンクローリー横転事故での救出シーンなんかは、本当にテンポも良くて、スッと話に入れる感覚があった最高の掴みだったと思ったし、無線機とワールドシリーズをキーにして過去と未来が繋がっていく展開も強引さが無くて凄く良かった。

タイムパラドックス系映画お決まりの「過去を変えると今も変わる」という鉄則によって、主人公の身に起こる出来事にドキドキしつつ、「ナイチンゲール事件」という連続殺人事件の真相を追うサスペンス的な要素もふんだんに盛り込まれていて見応えがあった。

何より、この話が最終的に家族の物語に帰着する辺りも良くて、1本の映画で色々な側面を味わえるような秀作だと思った。

ちなみに「ザ・コール」という韓国映画や、「嵐の中で」というスペイン映画なども本作に設定が似ている事から、本作が多大な影響を与えたんだろうなーと感じた。
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