〓LIVEサウンド×RGB4Kレーザー
※2022年3月24日川崎チネチッタで観賞。
自分が13歳のときに日本で劇場公開された作品、恥ずかしながらはじめて観ました!
テーマ曲がとにかく素晴らしく、いじめっ子から逃げるためにはじめて走りだすシーンはすごく印象的。
“とても大切な一本に”
子供時代にテレビ、その夜の夢のなかで大冒険させてくれた映画“バック・トゥ・ザ・フューチャー”のロバート・ゼメキス監督のもうひとつの代表作。
第67回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など計6部門を受賞!
大御所トム・ハンクスの出世作のひとつ。
この作品でハンクスは主演男優賞を受賞(第66回アカデミー賞ではフィラデルフィアで主演男優賞を受賞、2年連続の快挙に!)
物語はガンプがバスを待つベンチからはじまる。
バスが来るたびに変わる観客。
ガンプは記憶をたどり、思い出をひとつずつ思い出しながら、淡々とみずからの人生を語り続ける。
“ママは言ってた”
“ママはいつも分かりやすく話してくれた”
ガンプが語る大切な人たちの言葉。
ゼメキスがタイトルに込めた想い。
出会いは一期一会、大切なもの。
出会いは人生を彩り、出会いは幸せを届けてくれる。
主人公の名前はフォレスト・ガンプ。
生まれつき知能指数が低く、曲った背骨の矯正のため足にギプスをはめている。
ガンプの母親はガンプの他の子との違い、普通じゃないことを認めなかった。
公立の学校に無理やり入学させられるガンプ。
友達はガンプにとって生涯“大切な人”になるジェニーだけ…。
誰にも負けない俊足とまっすぐで清らかな心、フォレスト・ガンプの数奇な人生を激動のアメリカ現代史と重ねて丁寧に描いていく。
“人生はチョコレートの箱みたい、開けてみないと分からない”
“Life is like a box of chocolates. You never know what you're gonna get.”
有名すぎるこのセリフはアメリカ映画の名セリフベスト100のなかで第40位に。
伝説的な映画だけに話題にも事欠かない(デマ、考えすぎじゃない?って話も)
最初にガンプが拾う白い羽、最後に本から落ちて舞う白い羽。
フォレスト・ガンプの羽が舞うシーンには他の映画1本分の巨額の費用がかけられているとか!
“バカをするものがバカ”
“死は生の一部”
“自分の人生は自分で決めるもの、神様の贈り物を生かして”
“一日に一回、奇跡は起きる”
ガンプは足の速さを見込まれ、大学ではアメフトのスター選手として活躍。
卒業後はベトナム戦争で勲章をもらう大活躍、除隊後はエビ漁などビジネスで大成功する。
ピンポン(卓球)の選手としても輝かしい結果を残した。
素晴らしいストーリー、涙と希望が溢れてくる。
だが、これはウィンストン・グルームの小説をもとにゼメキスが描いた理想であり、希望だ。
これがノンフィクションならどれだけ素敵だろう。
ノンフィクション(実話)と勘違いしてる人が多いが(自分もそうだった、昔学校の先生か誰かにそう聞いたような…)、フォレスト・ガンプはフィクション、作られた物語だ。
現実、世界のほとんどの人の人生はこんなに美しくはない。
ハンデがある人、健常者問わずだ。
フォレスト・ガンプの時代は戦争、色濃く残る黒人差別、女性や子供の社会的地位の低さ、薬物、HIV・エイズが蔓延する社会。
当時のアメリカはとても暗い。
“暗闇のなかをひたすらまっすぐ走り続ける希望の光”
誰もがこの物語が実話なら、なんて素敵なんだろうって思うし、世界中すべての人に希望をあたえてくれる物語。
長い人生、嫌なこともある。
ガンプはどんなときもまっすぐだ。
くじけず、人を疑わず、約束は必ず守る。
ガンプの誠実さ、一生懸命さが観客の心に響くのだ。
ダン中尉(ゲイリー・シニーズ)との絆。
“助けてくれてありがとう”
中尉は暗闇のなかで希望を見つけることができた。
人の人生はこんなに美しくはない。
だが、自分次第で希望を掴むことはできるはずだ。
ガンプのように、ダン中尉のように。
人生はまわり道をしても必ずもとの道へ戻るのかも知れない。
人は大切な“なにか”を失ったとしても、また走りだせる…。
キアヌ・リーブスと共に世界のいい人代表のトムハンクス。
リアルハッピーボーイ、トムハンクス。
彼はまさにリアル・フォレスト・ガンプ。
あの頃と変わらず、今もスクリーンを走り続けている。
※Twitterもよろしくお願いします!→@Blueeternal2022