フォレスト・ガンプ／一期一会のおうすけのネタバレレビュー・内容・結末

私はこの作品をフォレストガンプの生きた時代のアメリカをよく知っていれば、より面白くなる作品だと思った。なぜならフォレストの繊細かつ単純な性格はその時代のアメリカとは逆行していたと感じるからだ。アメリカ人の大胆な性格に対して繊細なフォレストは知能指数が他の人よりも低い。でもそれはフォレストの個性であると言うように考えるのが正しいのだろうと、繊細ながらもパワフルにあらゆる場所で結果を残す姿を見て感じた。誰もが絶対に何かしらの才能を持ち合わせて産まれてくるというようには断言できないが、歳をとる事に違う場所で不器用にも活躍するフォレストを見て真っ直ぐに生きることの大切さを知った。作中、フォレストは自分のことを客観視できていないと勝手に解釈していたが、終盤に息子に自分の個性が遺伝していないか確認をとるシーンでそれが覆ったことが個人的に心に残っている。いい映画だった。