EDDIE

フォレスト・ガンプ/一期一会のEDDIEのレビュー・感想・評価

5.0
常に全力で実直に走り続けるフォレストに敬愛せざるを得ない。
「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」
ママの教えを守り、そして自分の考えに従い行動してきたフォレスト・ガンプの人生を追いかける。きっとそこに大切な何かを見出せるはず。

さて、私の人生ベスト映画のうちの一つです。
トム・ハンクスは名作に出演しまくっていますが、本作と『グリーンマイル』は特に私の人生においても大切な作品なんですよね。
フォレストは幼少期は装具を付けないと歩けないほど背骨が弱く、知能指数も低いことが人生において大きなハンディキャップに思えました。ただ彼の母(サリー・フィールド)は、健常な子供と同様に学校に通わせ、普通に育てます。
純真無垢な彼は学校へ向かうスクールバスで出会った少女ジェニー(子供時代:ハンナ・ホール、大人:ロビン・ライト)に優しくされ、そこから毎日のように仲良く遊ぶ友達となります。

フォレストにとっての大きな転機はスカウトを受け入隊したアメリカ陸軍時代でしょう。そこで出会う黒人青年ババ(ミケルティ・ウィリアムソン)と交流を重ねることで、彼自身の将来と夢に大きな影響を及ぼすこととなるのです。
そしてもう1人の重要人物がダン・テイラー中尉(ゲイリー・シニーズ)。フォレストとは最初は相容れず、名誉ある死をも邪魔をされ、彼はフォレストを逆恨みしていました。だけども、フォレストの真っ直ぐな心と上司を敬う心に影響を受け、その後の人生でフォレストと大きく関わっていくことになります。フォレストが親友の夢を継いで叶えた時にダン中尉と再会するシーンが感動的でとても好きです。

しかし、フォレストもすべてが順風満帆なわけではなく、愛する女性ジェニーとは大人になってからはすれ違ってばかりでした。愛し合っていたにも関わらずです。
そんな紆余曲折を経てのラスト現代パートに戻ってからのシーンは感動続き。144分もある長尺なのに、何度も観ている映画なのに、飽きることなく観てしまいます。

個人的に新たな発見として、以前観たときはウォーターゲート事件ネタがわからなかったんですが、今回はフォレストがホテルから電話をかけるところで『大統領の陰謀』のワンシーンを思い出し、つい笑ってしまいました。やはり歴史に沿って作られた作品かつオマージュも込められているので、その元ネタがわかると一層嬉しいものですね。

ほかにも歴代大統領やジョン・レノンなどなど、実際の映像にフォレストをインサートする演出はなかなかに笑えます。
大学のフットボールの初タッチダウンのシーンもわかっていても声を出して笑ってしまいます。その後の“Stop Forrest”の表示も含め。

たくさん笑えて時に切なく、そして感動的。フォレストのように常に真っ直ぐ生きるのは難しくても、人を不幸にするような嘘はついてはいけないと心に誓うきっかけともなれる作品です。何度でも何度でも観たい大切な傑作。
ラストは『シックスセンス』よりさらに5年も前のハーレイ・ジョエル・オスメントの天使のような可愛さで締めくくれるのも嬉しいですね。

※2020年自宅鑑賞43本目