うなぎ

フォレスト・ガンプ/一期一会のうなぎのレビュー・感想・評価

2.5
今度この映画を舞台にしたレストランに行く、ということで鑑賞

人生何が起こるかわからない。だからこそ今を全力で走り続けていく、というフォレストの生き方には賛同したい。

しかし、彼の対比として描かれるジェシーの描き方が陳腐すぎる。この映画では、彼女の行ったこと(ヒッピー、反戦運動、フリーセックス)は「過ち」であり、ずっと南部の街で暮らしていれば良かったのに…という結論で終わる。

この価値観自体にも疑問を感じるが、そもそも両者は対立するものではないはずだ、と僕は思う。

両者が対立するように見えるのは、ジェシーが主義者なのに対し、フォレストが無主義で、「走る」と「止まる」の二択でしか行動していないことに起因する。しかし、「無主義であること」は「今を全力で生きること」の必要条件ではない。むしろ、不正確な未来だからこそ理想を掲げ、その成功の為に全力を注ぐ、というのは自然なことだ。

走る為に無知である必要はない。少なくとも、「セックスドラッグロックンロール」をバカにすんな!
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