愛のために --- 人間臭く温かい。大酒飲みでお人好しらしいが手グセの悪いロクデナシな主人公ジュジュが音楽"芸術家"の友人と殺人犯を半地下床下に匿う様子をどこかコミカルに描いたルネ・クレール作品。しかし、ジュジュが想いを寄せるマリアがその犯人に惚れるものだからツラくなる。切なくてやるせなくて悲哀に満ちている。最初は笑って見ていたのに終盤には胸かきむしられる思いだ。愛ゆえの罪を背負うのか
P.S. プロット的に他にも似た作品はあるだろうけど、個人的に比較的最近見たロマン・ポランスキー『袋小路』を思い出した
女の言うことは信用できない