とぽとぽ

聖なる犯罪者のとぽとぽのレビュー・感想・評価

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)
4.0
人は見かけによらない信仰心と贖罪

イエス・キリストのように、ただ一人で町の人々の"常識"価値観と向き合うこととなる。誰が熱心なキリスト教徒だなんて見ただけで一概に言えようか。一元的に括れない二面性や人間の抱える複雑さが絡み合い、また変わることもできる。対照的な世界もシームレスに行き来するが、皮肉というわけでもなくただただ深くリアル。熱心な信仰も無いのに形骸的に教会へ行く多数派に対して、信仰を本当に必要とし、その精神を実践・体現しようと努める一握りの者。それらを体現する主演の力がすごかった。特に終盤は見入ってしまうようだった。こんなことをして面白いか?誰も傷つけてない。そして、あのラストだもんな…。
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