1から引き続きスパイダーマンが摩天楼をスイングして進んでいく映像の快楽が抜群。そして敵キャラがめちゃくちゃ魅力的に描けている点でも1から引き続いてとても良い。
Dr.オクトパスのアームを取り外す手術の場面、緊張感をやたら増すためだけに回転カッターや電動ノコギリを映して、そこから暴走するアームが暗闇に人を引き摺り込んだり、アームの先端にあるカメラの視点になって医者達が襲われたりと、この辺はモンスターパニックのメソッドが存分に使われていて、とても面白い。
ドックオクが現れるシーンが毎回ズシンズシンと音を立てて現れるのなかんも明らかにジュラシックパークのTレックスだし、アームそれぞれの意思を持って集団行動している様とかはロストワールドの小さい恐竜コンプソグナトゥス達みたいな怖さがある。形状も恐竜の鎌首っぽい。
ヒーロー活動は誰にも褒めてもらえないし、その活動のおかげで恋愛も研究もバイトも全部疎かになっちゃうよ……というかなり凹む展開。メンタル落ちたら糸も出なくなるとこがEDっぽく描かれるアイデアなんかは面白かった。
MJとのアレコレはピーターの物語としては都合よく面白いのかもしれんが、MJサイドとしてはかなり信用を失ってしまうような流れなので心配。次作スパイダーマン3でMJがもうちょっとマシに描かれるといいのだが…と期待しておく。
ピーターが素顔でMJと会ってその上で君と一緒にはいられないって告げる展開からMJが自分の選択としてピーターと一緒にいることを選ぶという決断は良かった。ただ、ずっとキスの感触のフリがあるから、実際にキスした時に何か一言言うとかあっても良いんじゃ？というかその一言を待っちゃってたな〜と思った。それだけがMJにとってピーターとスパイダーマンを結びつけるヒントなんだから。と思ったけど、集中してみていればその辺もしっくりくるのかな
