現実ではあり得ない映像を楽しむのは、映画の魅力の1つだと思うし、
そのあり得ない映像をいかにしてつくるかは、映画の進化の歴史なのかな、とも思ったりする。
だとしたらこの作品は、ミニチュア特撮という映画の進化の1過程を産んだ、まさに金字塔。
今見ても、あの緻密さと、映像の迫力が凄い。
そしてこの作品、映像だけでも十分名作認定されるくらいなのに、その印象を上書きするくらい、反核・反戦の思いがストレートに伝わってくる。
ゴジラが現れた経緯や、芹沢博士の主張もそうだし、当時の方が観たら戦争の記憶が呼び起こされるのではという描写が至るところにある。
このシリーズ、後に子ども向けの怪獣ヒーロー映画になるので、もしかすると印象が薄まってるのかもしれないけど‥、この1作目に関しては、強いメッセージ性を持ち、映像の革新性も併せ持った、まさに名作。
▽おまけ
観た映画に影響されやすいほうなので、鑑賞後にテーマ曲が耳に残って、よく口ずさんだりする。この作品もあの有名なテーマがとても耳に残るんだけど、あの複雑な拍子のせいか正確に口ずさめない‥ま、リズム感ないですけどね😔