櫻イミト

カリスマの櫻イミトのレビュー・感想・評価

カリスマ(1999年製作の映画)
3.0
ある森に立っている「カリスマ」と呼ばれる一本の木を巡って、木を守りたい者、木を奪いたい者、木を枯らせたい者の三者がイデオロギー闘争する話。森は国家であり「カリスマ」は国王の比喩だろう。主役の役所広司は観察者のような天使のような立ち位置。ユニークな試みは面白い。が、映画として比喩以上の面白さが物足りない。このように書いていると、スケールの小さな「ナウシカ」だったのかとも思える。個人的には主役・役所広司の全てを悟ったような態度が鼻持ちならなかった。対抗する悪魔的存在があればもっと面白かったと思う。
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