藤谷美和子映画祭2本目。夏目漱石原作。
松田優作が高等遊民で、親友の妻に対して悶々とした想いを持ち続けてるっていう。文学を上手く映画にしたいという想いは分かるが、トリッキーな、そしてまたやけに審美的なショットが目立ち、やればやるほど映画から遠ざかってしまう。
因みに撮影は前田米造なので1級品なのだが…
松田優作意外の男性陣が全員ガナるように喋る演出も面白くない。
意図が透けて見えすぎている。
松田優作が友人と蕎麦屋で昼食とるシーンで画面手前の客が、なぜか延々と友人の動きを真似する謎演出が入るのだがこの辺もデヴィッド・リンチみたいでサムって思う。