松田優作が演じるブラブラしているのに芯の通った高等遊民のダンディズム。そして藤谷美和子の「可憐」そのものの存在感。その二人の悲恋を取り巻く役者陣の華のある演技の妙。
これは日本映画に連綿と続いてい…
このレビューはネタバレを含みます
夏目漱石を森田芳光松田優作藤谷美和子で
「それから」は夏目漱石の原作は読んでいますがまったく記憶が無く……
森田芳光監督作品は色褪せが凄いのですが今作はそれほどでも無く今の時代に観ても鑑賞に耐え…
一言で言うと、親のスネを齧っているニートの不倫劇なのですが…あまりに美しいメロドラマ。
二十数年ぶりに観ましたが、こだわりの構図に、ちょっとシュールな心象風景の描き方が今観ても面白い。梅林茂さんの…
画にレイヤーがあって、ベクトルが交差してる感じがあるショットと、人物のスタイリング、舞台の陰影、そしてなにより松田優作がめっちゃかっこいい。クライマックスに行くほど、みんなボソボソ話すようになるのも…
>>続きを読む松田優作がポエジーを放ちはじめたのは『野獣死すべし』以降だと思うが『それから』『ア・ホーマンス』『嵐が丘』『華の乱』と最後に立て続けに出た日本映画で極みに達した。『それから』の演出がこうじゃなければ…
>>続きを読む森田監督らしさ、を期待してみるとアレになる映画。
明治時代の金持ちニートが一丁前に人を愛する話。マジでこれに尽きる。何を悩んだり、葛藤しているのか、主人公永井の「ぶってる感」がたまらなくムカつく、…