アルフレッド・ヒッチコック監督作品。"間違えられることをしてしまった男"を描いた法廷もののノワール映画です。
同監督の類似作品に『間違えられた男』などがあるが、それに比べて本作は、"冤罪"というよりも自ら冤罪になり得る状況に陥ってしまった神父の苦しみや葛藤を描いた物語でした。
この映画の状況というものが他の映画と比べてかなり特有で、数ある法廷映画の中でも斬新な物語構成になっていたと思います。
結果は良かったものの、この終わり方だと奥ゆかしさが残るし気分は完全には晴れません。どちらかというとバッドエンドまである。
真犯人とのやりとりを最後にもう少し取り入れて欲しかったなと...。