愛の渇きのたっちのレビュー・感想・評価

原作を読んだ後に見てみた。時代が時代だけに白黒だが、よく映像化できている印象。演出なんかも古い感じもなくむしろ新鮮な印象。三島作品は、人とは何か、人生とは何かを問いかけるものが多いと思うが、一方で、「虚無」とか「からっぽ」というキーワードも多くの作品に通底している。想いを寄せる相手の気持ちがどうなのかを確かめるために、色々試行錯誤するのだが、結局は自分だけ踊っていた、つまり何物でもなかった虚しさに気づく。令和の今でも感じることが多いよなぁ、、、