けっこうなクソ映画を期待して観たら(謎)、しっかりした作品でした。
クロックワークスにハピネットだもんね。
オープニングはミヒャエル・ハネケ監督作「ファニーゲーム」を想わせる(オマージュというほどでもないが、車、家族、やや近い音楽性のアーティスト(名前だけ拝借)から充分連想できる)。
コンセプトである限られたシチュエーションのなか、セリフによって時間的、空間的な拡がりを演出したり、むだに作品の仕組みに言及したりと気が利いている。
いちいち車で回収されるスタイルも逆にかっこいいのかもしれない。
全体として破綻がなく、お決まりのラストもその手のジャンルの優秀な原型としてこの作品を位置付ければ納得。
夢だけど夢じゃなかった。も小気味良い。