とり

オール・ザ・キングスメンのとりのレビュー・感想・評価

オール・ザ・キングスメン(2006年製作の映画)
2.6
見ごたえありそうで楽しみにしてたんですが・・・イマイチだった。
時々グイ~と引き込まれるシーンもあったけど、全体的に微妙。
細かい筋を追いきれなかったのと、いっぱい出てくる人間関係を完全に把握しきれないまま進んで行って途中でどうでもよくなってしまいました。私がアホなだけかも。
そもそも、主演のショーン・ペンはベテラン俳優として強烈なオーラを発しまくってたけど、そこがどうも受け付けなかった。
最初っからどう見ても腹黒いおっさんですよ、ありゃ。
腐敗政治に孤軍奮闘する青臭い志を持つ暑苦しさ、とは違うなーってずっと思ってた。
少しずつ貧乏人どもを味方につけていく街頭演説とか、猛烈に濃い!
あのような恐ろしいまでのアカデミー賞演説は、日本ではぜったいに受けませんね。
思わず同意しつつ拍手喝采しまくり感激しまくりのアメリカ国民たち、やっぱり私とは違うわぁって感想しか出てこない。
ジュード・ロウはお似合いの役柄だったのもあって、いい感じ。
おでこの生え際が気の毒でならなかったけど、綺麗な顔は健在でした。
回想シーンの若作りヘアスタイルが気になって仕方なかった。
ショーン・ペンの変な髪形はジュードへのあてつけか?
ジュードが寂しい背中を演じつつあちこち調査する様は、音楽も含めまるきりハードボイルドタッチ。
ヒロインのケイト・ウィンスレットとのエピソードはどうもなんだかなーって感じでした。
もしかしたらケイトの安定体型の影響もあるかも。何も体のラインピッチピチになる衣装着なくてもいいやん・・・。
ゆったりサイズのはずがピッチピチになってしまった?
なにげに鑑賞前に流れたマナー喚起フィルム、鷹の爪団に登場してたから笑えました。ケイト・ウインスレットがでかくてディカプリオが板の上に乗れなくて死んだってやつ。
アンソニー・ホプキンスがお屋敷にいるシーン。
カメラが彼のもとに寄るとお皿に載った謎の肉とかニヤリ☆としながら食べてるシーンがあるんじゃないかとドキドキした。ていうか期待してたかも。
ショーン・ペンは何がしたかったのか、この映画の伝えたかったメッセージが何だったのか、ものすごーくわからなかったのが一番悲しい。
悪から生まれる善もある、だったっけ?哲学的ですなぁ。
私的には性悪説派なので、同意したい気持ちは大きいけど、やっぱりわからんもんはわからん!
(#性悪説の悪はいわゆる善悪の悪という概念とは違う)
ボディガード兼運転手のおっちゃんが一番カッコ良かったなぁ。
リメイクということなので、オリジナルを観れば何か感じられる?
TOHOシネマズ流山おおたかの森
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