オール・ザ・キングスメンの作品情報・感想・評価

「オール・ザ・キングスメン」に投稿された感想・評価

 1949年、ルイジアナ州メーソン市。正義を愛する実直で社会革命の理想に燃える役人のウィリーは、州の役人タイニーに担がれて州知事選へ立候補することに。ウィリーは自分の貧しい生い立ちを語り、労働者や農民の立場に立った演説を続けたことで見事に州知事の座を射止めるのだった。しかし州知事という絶大な権力を手に入れた彼は、かつて忌み嫌っていたはずの汚職に手を染めていくようになる。


 リメイクとのことですが、元作品の情報などは何もなしで視聴。
 なるほど、成功劇なのか……にしては展開早いな?っていうか不穏だな?からの、人間としての転落劇、からの、と確実に良く悪く進んでいく事態にハラハラしました。

 記者ジャックの目線で物語が進んで行き、ジャックの言葉がウィリーのあり方に多少なり影響を及ぼしているのですが、ジャックの立ち位置があくまでも客観的にあるから、少し不思議な感じ。
 けしてすべてが無関係ではないのに、どこか浮いている、ウィリーの周りの出来事に係りながら過去と現在について思いを馳せたりするのが独特の間になっていて、どこかドラマ的に見えるのは、ジュード・ロウが美しいからかなぁ~とか、冗談だけどわりと本気で言ってみたりします。


 ただの役者さんファン目線で言うと、ジュード・ロウの演じる他人事のような美しさと、マーク・ラファロの演じるはかなさを満喫できる良き映画でした。◎。
YUKI

YUKIの感想・評価

3.5
ちょっとトランプを彷彿させ…、
でもやっぱ違うなと思う。
描いているのは
純粋な気持ちが
市民に受け容れられ
無欲で知事になった人間が
権力を持ったゆえに汚れていくという
非常に深い内容…

なのにイマイチ感動が少ないのは
何でだろう?
ショーン・ペンは言わずとしれた名優だし、
ジュード・ロウは好演、
大好きなケイト・ウィンスレットが出てるのに…
自分でも予期せず選挙に押され、
でも次第に人が集まらなくなり、
ジュード・ロウに
本音で、隣人に語りかけるようにと助言され、
さらに途中で自分が利用されているだけと気づき、
開き直って、無意識に、助言を地でいったら、
反響があり、盛り上がる

この感動的な場面が
あまり感動的でなかったのだ

でも次第にこれはジュード・ロウの話なのだ
と理解しだすと深まってくる。
ケイトの話、
子どもの頃から不思議と面倒をみてくれた判事の死。
いろんな思いが交差してくるのだ

なかなかの顔ぶれ、内容。
品のある映像。
良くできた作品だと思う
EH

EHの感想・評価

3.0
171106 字幕
ショーンペンはやっぱり悪い役の方が似合うよね(笑)長かった…
santasan

santasanの感想・評価

3.2
自分の思いを通すために他のものを排除していく…はじめは正義のためと思っていても、それが保身や権力保持のためになっていく…政治とはいつの時代もそういうものなのか。純粋なものは利用こそされるが政治家にはなりきれない。政治家という立場はそんなに魅力的なのか。ジャックがなぜそこまでウィリーに拘ったんだろうか…。「ミルク」もそうだがショーン・ペンほど演説がはまる役者はなかなかいない。
先の衆議院議員選挙における池上彰の選挙特番において彼が小泉進次郎にインタビューをした時に「最近汚れてきたと自分で思わない?」と彼に投げました。
小泉は「トランプ、プーチン、習近平を見ていれば簡単に解ることですがきれい事では務まらないのが政治家……」
としごくまっとうに答えていました。
池上は小泉が政界に出てきた時には汚れていなかったイメージがあったのですかね。

政治家は出てきた時にはクリーンで段々と……この作品のショーン・ペン演じる州知事もまさにそんな感じです。

彼が演じる州知事がアメリカの政治家だなあと感じるのが演説の場面。
あの押しの強い表情から出てくる確信的な言葉でガンガン聴衆を煽って惹き付けていく。
玉虫色の言葉を使い書いたものを読み上げるように話す日本の政治家のなんと子供っポイこと。
演説が響いた。サクラ引き連れ遊説してるの見ると、そりゃ響きませんな。
ショーンペンの演説シーンが好き。独特なあの動き、聴衆を魅了するカリスマ性をよく表している。
藍姫

藍姫の感想・評価

3.0
誠実だった田舎の人間が権力を手にした途端、悪に手を出す、ずる賢くなる。

お決まりのストーリーです。


なんですけど、ショーン・ペンが演じるだけ合って、
発言に魅力がある人間は力があるように見える。
(トランプ大統領のように…)
ショーンだからこそ力強さに納得できました。


ケイト・ウィンスレットが若い!


なんとなくわかっていたけど衝撃的な人間関係でした。
ジュード・ロウが私の中で1番謎だったかな。
父を殺したと責めてくる母親の存在はどうかと思うのですが、
そんな環境だからこそなのか、
でも表彰されるほどの記者だからまともなのに。
想い人も父親も奪われてもまだショーンとともにいるという心理がわからなかったな。
KeN

KeNの感想・評価

2.5
BS Twelveの録画にて再見。

ピューリッツァー賞を受賞したロバート・ペン・ウォーレンの原作を元に映画化された作品で、アカデミー賞に輝いたロバート・ロッセン監督の作品のリメイク。
善良で汚職を憎んでいたはずの一役人が、自ら知事の立場になり権力を手に入れてから、今度は逆に自身が汚職にまみれていくという政治スキャンダルもの。
このリメイク作品では、ショーン・ペンやジュード・ロウ、アンソニー・パーキンスやケイト・ウィンスレットなど豪華キャストが名をつらねているのだが、残念ながら明らかにただ冗長で退屈な物語になってしまっていて、明らかにオリジナルの方が面白い。全編を通じて流れるジェームズ・ホーナーの重厚な音楽も何かそぐわない感じ。
ただ、ショーン・ペンの演技は素晴らしい。このひとは昔からこういう裏表ある人物を演じさせると絶妙。数多く登場する彼の演説シーンを観てるだけでも楽しめる。
ジュード祭り!ついこの間オリジナル版を観たばかりだったのですが、豪華キャストとともに現代に蘇った『オール・ザ・キングスメン』もまた素晴らしかったです!
しかし、やっぱりオリジナル版のブロデリック・クロフォードが彼以外考えられないくらいのハマり役だったので、ショーン・ペン兄貴をしてもやっぱりウィリス役は難しいんだなぁと痛感...。
オリジナル版と同じなので、あらすじは割愛します!

とにかく出るわ出るわの超豪華キャスト!
ショーン・ペン、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレット、マーク・ラファロ、パトリシア・クラークソン、ジェームズ・ガンドルフィーニ、アンソニー・ホプキンス。あまりに演技派の皆さんしか出ていないので、ただでさえ渋い名作がより渋くなっていました(笑)。
でもオリジナル版に比べると、ウィリスの前半と後半の変貌ぶりがあまりはっきりとは描かれておらず、冒頭から「ほんとはこの人悪いんじゃないか...」っていう謎の先入観を抱いてみてしまいました。多分ショーン・ペンが最初から悪そうに見えたからだろうな(笑)。
オリジナルはそこの緩急がとにかくすごくて、良心的な街の気のいいおじさんが悪徳政治家になってゆく過程がより濃かったので、ここだけはちょっぴり残念でした。

お互いを陥れようと試行錯誤したり、ウィリスの行動に疑問を感じながらも悪に手を染めてゆく身内たちの葛藤が、豪華キャストの熱演も相まってオリジナル版よりリアルだったので見応えたっぷりでした。
ただ、謎のバー?のシーンとか、回想シーンとか意味があるのか分からないシーンが結構あって、少し眠くなってしまいました...。
ラストシーンはスリリングの極み、白黒のオリジナルでは再現できなかったであろう最後のカットが頭に残って離れません。
昔も今も、権力ほどコワイものはないなと痛感させられる社会派の一本でした。

本作のジュー度:★★☆☆☆
レトロなスーツも着こなして相変わらずイケメンの極みなんですが、ひたすら苦悩する役なのでいつも眉間にしわを寄せていて辛そう...。無言のシーンが多かったからもっともっと話してほしかった!(笑)
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