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オール・ザ・キングスメンのyutaのレビュー・感想・評価

オール・ザ・キングスメン(2006年製作の映画)
3.5
話の主軸は、知事になるウィリー・スタークながら、彼の興亡が側近のジャック・バーデンの視点で描かれるから不思議な感覚に。
政界に蔓延る汚職を払拭すべく知事になったにも関わらず、自身が倒すべき人間に成り果てる。弱者の意志を自分の力として汚職を潰そうとするばかりに、知事の座に固執するようになり手段であったはずの知事の座が目的にいつしか変わってしまったジレンマ。
スタークが知事になる前に話していた、弱者は誰からも助けて貰えず自分達が助かるには弱者同士で団結して大きな存在になるしかないといっていたのが印象的かつ非常に筋の通った話だった。
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