yutaさんの映画レビュー・感想・評価

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サンダーボルツ*(2025年製作の映画)

5.0

MCUの全盛期が遂に戻ってきた。
過去に登場済みキャラの掘り下げをメインに高いメッセージを持ち、新キャラも導入する。近年出せば良いとなっていた新キャラだが、主題を描く上でそれに沿うものを持っていて初め
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Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

3.6

職場恋愛で起こる最悪の行く末という感じの内容。職場恋愛は碌な結末にならないというイメージがあったが、それは間違っていないかもしれない。職場恋愛に関わらずだが、関係性の構築や発展において、主導権だとかフ>>続きを読む

異端者の家(2024年製作の映画)

3.7

A24製作の作品としては演出面では結構控えめ。ただホラー映画では絶対に出せない人間的な恐ろしさが滲み出た気味の悪い雰囲気にはA24らしさが。
Heretic/異端者というタイトルから、あらゆる宗教を学
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ツイスターズ(2024年製作の映画)

3.8

グレン・パウエル×デイジー・エドガー・ジョーンズの時点で既に面白いことは確定していたが、この作品もグレン主演作はハズレないという自分の説の例に漏れなかった。
ディザスター系のパニック映画かと思ったが、
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BETTER MAN/ベター・マン(2024年製作の映画)

3.7

俳優のロビン・ウィリアムズしか知らない自分にとっては、このような歌手がいたことを知るきっかけになった。
この作品最大の特徴は何と言っても主人公が猿である点。とはいえ言葉を話す猿の話でも猿と人間が共存す
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ライオン・キング:ムファサ(2024年製作の映画)

3.7

ムファサがプライドランドの王へと成長する様とスカーがスカーへと堕落する様の同時進行は良かった。
ディズニーヴィランズの中では卑劣な方だったスカー誕生秘話は何とも悲哀に満ちたものだった。この作品でスカー
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マーシャル 法廷を変えた男(2017年製作の映画)

4.0

今作で扱われる訴訟は、黒人が被告人だから犯罪を犯したに違いないという前提の下で検察達が話を進めようとする点が純度100%の差別描写だが、それだけではなく雇い主の白人と使用人の黒人という関係性にあること>>続きを読む

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.5

シリアルキラーや幽霊題材の作品よりも遥かに怖いジャンル、霊的な物が一切登場しないホラーの中心を突き抜けたような話。
メイクを日常的にしたり着飾ったりするのと整形とは良い自分でいるための手段として同じだ
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バッド・スパイ(2018年製作の映画)

3.6

一般人が主人公だから箱のついたスパイ作品のようなキレキレのアクションや迫力の戦闘シーンは無いが、ドタバタ騒ぎながら動くものの何となくでスパイらしい形になっているのが面白い。
ミラ・クニスとケイト・マッ
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ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

3.5

全体的にずっと微妙な中、特に微妙なのは船員達の頭の悪さ。最初の2回程度の襲撃でドラキュラの生態については大体を理解できたはずなのに、ドラキュラが活動できない昼にドラキュラを探したり殺す手段を用意せずに>>続きを読む

アンジェントルメン(2024年製作の映画)

4.4

エイザとヘンリーの推し2人の共演という時点で個人的には既に大優勝だが、コードネームU.N.C.L.E.やシャーロックホームズ然りガイ・リッチーのアクションということで楽しい2時間。
マーチ・フィリップ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

黒人差別を扱った作品は数多くある中で、それでも夜は明けるやヘイトユーギブのような観ているだけで辛くなってくるような作品とは違って、明るめの作風と適度にユーモアが効いた演出で重すぎることはなかった。
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エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事(1993年製作の映画)

3.5

ゴシップガールシーズン2で、演出家を招いてコンスタンスとセントジュードの生徒達が演劇をやっていた時のあれ。社交界を舞台に双方で不倫する男女的な内容で、ゴシップガールのエピソードではダンとレイチェル・カ>>続きを読む

教皇選挙(2024年製作の映画)

4.0

今年のアカデミーでアノーラと作品賞を争い、脚本が高く評価されたということで期待値は高かった。広く高評価を受けた作品だから当然面白かったのだが、自分の中で少々期待値を上げ過ぎた。とはいえコンクラーベを通>>続きを読む

ブリムストーン(2016年製作の映画)

3.6

不快では済まない最上級の不快さで満ちた作品で、胸糞悪いや気持ち悪いを終に超えた内容。
キット・ハリントンを目当てに観たが、1時間半ほど経ってからようやく登場し、何となく数シーンを経てからあっさり退場し
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ライフリスト(2025年製作の映画)

4.2

好きな俳優が主演している作品は素晴らしい内容の良し悪しに関わらず、好きな俳優を2時間近く拝み続けられるという点に何よりの意義があり、何にも変え難い至高の喜びがある。
死に際の人が作るバケットリストを題
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.7

シリアルキラーだとか幽霊だとかは一切登場しないがその辺のホラー映画よりも遥かに恐ろしい描写が揃う。子離れできない無自覚な毒親の話かと思えば、それを凌駕する母親の狂気は好きな系統の気持ち悪さ。
我が子に
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白雪姫(2025年製作の映画)

3.7

公開前からボロクソに酷評されていて悪い意味で話題になってしまった本作だが、ベストではないにしろ新解釈で創られた新しい白雪姫としては悪くはなかった。
オリジナル版からの改変で1番大きいのは白雪姫の人間像
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ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)

3.5

CCも悪くないし、設定もそこそこ、可も不可も無いストーリーだったがために強く印象には残らず。ホビット/竜に奪われた王国のビルボとスマウグの対時のような内容を映画に引き延ばした感じ。
制度や昔から続く伝
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野獣一匹Ⅱ(2022年製作の映画)

4.1

2組のカップルをそれぞれの時系列で追いながらも、現行の時間軸に落とし込み、繋がりを付けながら描いていて複数視点が最大の魅力として引き出された。
ガウタムとバイラヴ両者共に狂気の沙法だが同情したくなるの
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.5

芸術作品を題材にした作品だからか、映像内の構図や作風、雰囲気とアーティスティックに洗練されていて、アート作品を観ているという気分になる。
静寂でシネマティックな作風ながら、グリートとフェルメール以外の
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トールガール(2019年製作の映画)

3.6

自分としては背の高い女性はかっこいいと思う派だから、この作品に登場する背の高さを馬鹿にする人間達の心情は全然理解できなかった。そもそも自分の力ではどうにもできない部分を理由に馬鹿にしたりいじめるような>>続きを読む

サイレンシング(2020年製作の映画)

3.5

犯人の動機が結構弱めなのは気になったけど、広大な保護区の森でのシーンや先の見えない経過と、静かでじめっとした雰囲気ながらも要所要所でスリリングさを演出できていたのは上手かった。
タイトルの通りに色々な
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ムーラン(2020年製作の映画)

3.6

観たつもりが実は観ていなかった実写ディズニー。アニメの実写化ではあるものの、絶妙に実写をなぞらない内容。根幹にある主題は大きく変わらないが、変える必要があったのか分からない箇所が変更されていて残念。>>続きを読む

私がクマにキレた理由(わけ)(2007年製作の映画)

3.7

アッパーイーストサイダーが如何にモンスター揃いであるかはゴシップガールで重々承知だが、金と権力があるだけであのレベルまで高慢で身勝手になれるモンスター達には毎度驚かされる。アッパーイーストサイダーには>>続きを読む

ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.7

読書会のメンバーであるエリザベスに関する真実への追求と共にジュリエットの変化が同時進行するわけだが、ジュリエットはやや癖の強い人間で好きにはなれなかった。
人々の関心が向かない土地のこと、誰も語りがら
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.5

残念ながら自分には合わなかった。
誰かの庇護の下で保身に身を挺するだけの人生からの脱却といった所な印象。
道中の試練とされる試練がどう試練なのかは釈然としなかったが、どんな行為にも見返りが求められると
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異人たち(2023年製作の映画)

3.5

評価が高かったから観たけど自分には何がそこまで良いのか分からず、全然乗り切れなかった。
何をやっているかも、そして、どこがどう繋がっているのかも大半は分かるのに、凄く良いとはならなかった。
何度も様々
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マスク・オブ・ゾロ(1998年製作の映画)

3.5

初代ゾロが次期ゾロにゾロになるべく訓練をし、初代ゾロのかつての敵を倒すみたいな英雄譚としては鉄板のネタ。
目元を隠す黒いマスク、黒い帽子、黒いコートと黒基調の衣装に、武器として剣を持ち、黒い馬を乗りこ
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JAWAN/ジャワーン(2023年製作の映画)

4.3

ハイジャックや占拠を通してアサードが伝えるメッセージの数々が現実世界に生きる我々へのメッセージでもあり、現実世界を投影している点で非常に出来が良い。ハイジャックや占拠によって要望する内容は、保身や個人>>続きを読む

ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

4.8

個人的な2025年ベスト級の傑作で社会派でありながらエンターテイメントでもある一作。
西の悪い魔女誕生の物語でありながら、差別や偏見に加え、社会の在り方等が主題としてキャラクター個人やエメラルドシティ
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