しましま

香港大夜総会 タッチ&マギーのしましまのレビュー・感想・評価

1.3
「あえて言おう、カスであると」
※劇中このセリフは出てきません


邦画寄りとして観るか、香港映画寄りとして観るかによって評価は変わる(いや変わらないか)かもしれないが、香港映画ファンとしては本作を酷評せざるを得ない。

90年代後半から2000年頭くらいにかけて日本でもちょっとした香港映画ブームが起こったのは記憶に新しくさもないが、香港でも「風雲」「ジェネックスコップ」「東京攻略」「無問題」「愛は波の彼方に」「SPY_N」「フルタイムキラー」と日本人キャストを起用した良作(中にはトンデモ作品もあるが)がたくさん作られた。一方日本では本作を含め、映画、ドラマ、CM等香港人キャストの魅力を1%も引き出せていない駄作が量産された。「ウソコイ(フェイ・ウォン)」「鬼の棲家(ケリー・チャン)」あたりなんてとても見てられなかった。

あ、そいえばグレイス・イップがTKプロデュースでCD出したりしたのもこの時期か(このアルバム私以外に持ってる人いるのかしら)。

さて話は逸れたが、出演作にほぼハズレ無しの名女優ユンレンレン(アニタ・ユンのニックネーム)を起用しながら、ドイヒーな作品になってしまったのは、所謂流行への便乗もあるだろうし、そもそも作り手側に香港映画界に対する知識、リスペクトが完全に欠如しているのが致命的な印象。
ストーリーが面白くない以前にただただ不快。