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こっぴどい猫のKのレビュー・感想・評価

こっぴどい猫(2012年製作の映画)
3.4
総勢15人が繰り広げる7つの三角関係と聞くと非常にややこしそうだけれど、観てみると複雑さは感じなかった。バリカン。今泉監督ならではのゆるめの空気感。「付き合ってもないのにさ、嫌いになんてなれないでしょ」。ヨシヨシというよりゴシゴシ。モト冬樹さんがだんだんニコラスケイジ氏に見えてくる。「好きという気持ちの前では無力だ」。集束。ご想像にお任せしないでほしいタイプの作品だったので、落ちをつけてくれてありがたい。少々強引ながら上手いまとめ方。J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集第1巻第7番」。観終えてタイトルに納得した。
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