トイ・ストーリー3の大隼のネタバレレビュー・内容・結末

トイストーリーシリーズの集大成ともいえるシリーズ3作目は旧作とはひと味もふた味も違ったテーマが込められている。おもちゃ同士でストーリーを繰り広げるという大前提を越えて、今回キャラクターの矢印はおもちゃだけではなく人間にも向いている。ウッディの｢おもちゃは持ち主のために生きる｣という主義が通用しなくなってくるのも今回からなのだろうか…必要とされなくなり行き場所を見失った自分とそれでも持ち主のアンディのために生きなければならない、ここに葛藤が生まれる。あくまでおもちゃが生きているという設定で物語が動いているためこのような問題が起きているが、そんな枠で収まる話ではないと思う。実際に人間関係を築くうえで付随してくる問題でもあると感じました。自分が子供の頃に観た時の作品の受け取り方と成長して大人になりつつある今の受け取り方では作品評価の仕方が違うのは当然のことだが、本作はとくに違う気がする。ハッピーエンドなのでスッキリするかもしれないがある意味で余韻が残る作品でした。