林芙美子の自伝的小説の映画化。舞台版は森光子さんが有名ですが、こちらは、その前に成瀬巳喜男＋高峰秀子コンビ。
子供の頃、貧しい行商の家で転々と暮らし、一人で生きる様になっても貧乏暮らしは続き、夫となる男はクズばかり。小説が認めらるても、貧乏を商売にしていると批判される、、。
こう書くと、可哀想な人生の様ですが、映画を観ていると、決してそれだけではない印象を受けます。夫はクズですが、分かっていて押しかけてるし、男に才能ないのも分かってる気がします。優しい男は利用するだけだし。不幸を小説のネタにしてる様にも感じます。
それでも、彼女が書くものは自らの実体験に基づき備え持っただ才能と合わさって、読み手にリアルに伝わり支持されたのでしょう。
彼女の半生は、まさに波瀾万丈で、成瀬巳喜男との名コンビで高峰秀子という素晴らしい配役を得て映画も面白かったです。
