ハンポコナヨツナ

スカイ・ハイのハンポコナヨツナのレビュー・感想・評価

スカイ・ハイ(1975年製作の映画)
4.0
香港・オーストリアの合作映画。

片腕ドラゴンシリーズ等でカルトな人気を誇る香港映画界の“ドン”ことジミー・ウォング主演のカンフーアクション大作。
香港警察の特別捜査官である主人公が、オーストリアを舞台に007のジェームス・ボンドも顔負けの大活躍(大暴れ)をするというストーリー。
この映画はすごい昔にテレビ地上波で偶然観て以来、なぜだか忘れられない一作でした。
オープニングで当時大人気だった覆面レスラーのミル・マスカラスの入場テーマでおなじみの「スカイハイ」という名曲のピアノヴァージョンがフルで流れてたからでしょうか。

ジミー・ウォング作品だと、だいぶ前に「片腕カンフーvs空飛ぶギロチン」が手頃な価格でソフト化され、その後に廃盤プレミア価格になっていた「片腕ドラゴン」も再発され、このスカイハイはいつ出るかなーと待っていたけど一向にソフト化されず、数年経って忘れた頃にやっとソフト化されたので即購入しました(TSUTAYAとかには置かれなさそうだったのでね)
内容は所謂B級アクションそのものなんですが、カンフーアクションはもちろん、カーアクションや高所でのスタントなど結構めちゃくちゃな事をやっていて、いま見ても十分見応えがあります。

香港のアクションスターだと、ブルース・リーやジャッキー・チェンが超メジャーですが、このジミーさんの作品は彼らメジャー組とはまた一味違ったカオスな魅力がありますね。
リーやチェンのように己の肉体そのものを売りにしたアクションよりは、どちらかというと独自のアイデアで魅せる系の映画を撮るエンターティナーで、この人の主演作品はどれもヘンテコで面白いですね。
今作はジミーさんが監督ではないので割と正統派アクション娯楽作品ですが。