es [エス]のたむたむのレビュー・感想・評価

1971年に米・スタンフォード大学で実際に行われた監獄実験を元にした、マリオ・ジョルダーノの小説『Black Box』をもとにしたサイコスリラー。

とある実験に参加した男たちが看守役と囚人役に分かれ、２週間それぞれの役を演じることになるも、次第に看守役は威圧的になり、囚人役が精神的に追い詰められていく様を描く。

ヒトコワスリラーとして名高い本作。2010年にエイドリアン・ブロディ主演、フォレスト・ウィテカー共演でハリウッドリメイクもされています。

ずーっと観たかったやつなんですが、一向にレンタル返却されないので、去年秋に思い切って円盤購入。
いい加減観ないとな…という事で（笑）
なんでそんなに人気あるのか知らないけど、もしかしたら心理学の教材にでもなってんのかな。。

実際に行われた「人は肩書きや地位を与えられると、その役割を全うするべく行動すること」を証明するための実験過程を描いたものですが、参加者に課せられるルールが幾つかあり、結果的にそれらが発端となって最悪の事態を招く事になります。本作は映画的な脚色が加えられているとはいえ、実験について調べてみると、かなり近しい状況にまで陥っていたよう。

何気に音楽がカッコ良かったですね！リンキンパークの初期代表曲♪”One Step Closer"が本作で使用されていたの知りませんでした。まず冒頭イントロと「Break!」でインパクトを残し、エンドロールではガッツリ。劇伴もジャーマンロックベースというか、低音の効いたものが多く、世界観にマッチしていたのが印象的です。

人間の浅ましさ、恐ろしさを伝えるには十分すぎるほど。やっぱり1番怖いのは人間。