23.06
東映ポルノから一般作品へのデビュー作滝田監督と内田裕也の“ガイキチ”映画が奇跡的にマッチした迷傑作。
あの時代の社会風俗がてんこ盛りに散りばめられた作品。
前半の憎たらしいほどのキャスターとして、中盤の体験レポート、そして後半と見るにつれてわかるのが内田裕也ことキメナリがいかにプロフェッショナルであるかがわかります。
滝田監督のらしさ、セリフの無い無音と音楽の使い方は東映ポルノ時代から現在まで変わらず。
当時ですら非常に異色異端作品で、現在ではより一層(ほぼ不可能)制作困難なこの怪作に敬意を表したい。