このレビューはネタバレを含みます
親を子どもが受け入れる話。
本人が不自然に思えばそれはイビツな家族で、受け入れればそれがフツウな家族になる。
母親も愛いっぱいなのはわかるけど、
進路相談に対して自分で決めろとか
子供が居なかったらと考える事あるよとか
ヤグの過去を後出しとか
ちょっと人間味溢れて子供突き放しすぎじゃないかと感じてしまった。
自分のやりたい事を突き詰めて決めた進路ならともかく、人に遠慮して決めた進路は逃げだし責任逃れだしロックじゃない、そこまで言って欲しかった。。。
わざわざ訪問して家庭で進路についてよく話されてますか?と心配してくれた先生に対する答えが「つまらん」て。。。
「高校大学行って就職して結婚出産して、2世帯住宅建ててもろて、私も働かんで、孫の面倒見ながら良い老後を送っちゃう心配無用の安定万歳」だってロックな日々になり得るじゃないですか……
ハツキの勿体なくない人生とは、だったはずが後半の主語がアキになってるのもモヤる。あなたの話じゃない。
アキがつまらんと思ってるフツウの人生を、ハツキはトモちゃんとの会話で羨んでたんだよ……
社会人になって、自分のロックの定義が「やりたいことをする」から「やりたくないことをしない」に変わったけど、今もロックな瞬間はあると思ってる。
転職活動で惨敗が続くのもロックだし、
残業時間をどれだけゼロに近づけられるか頑張るのもロックだし、
他所の部署からたらい回ってきた仕事を断るのもロックだと思ってる。
ロックに対する考えと、自由と放任をどこで線引きするかにズレがあったのか、あまり感情移入出来ず、受け入れて欲しい親向けの作品だと感じてしまった。