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シベールの日曜日の1sseiのレビュー・感想・評価

シベールの日曜日(1962年製作の映画)
4.5
寒々しい冬空、鏡のように澄み切った水面がとにかく美しく、そのせいで見ている間は常に儚さが付き纏う

パイロットとして従軍し、事故で記憶を失った男と、親に捨てられ天涯孤独になった少女。2人のイノセントな恋愛が描かれる。
この関係を恋愛と言い切ってしまうと異論もあるかもしれないが、これは間違いなく恋愛映画だと思っている

ハーディ・クリューガーも、あまりに可愛らしいパトリシア・ゴッジも一見しただけで「幸せになってくれ」と引き込まれる魅力がありながら、同時にとても幸薄そう

どんどんと物語の結末へ引っ張られていく2人の運命をただ見つめることしかできないことにやるせなさを感じる。そのくらい感情を持ってかれる
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