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しあわせの雨傘のdadakoのレビュー・感想・評価

しあわせの雨傘(2010年製作の映画)
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全部見終わってから「あ、これオゾンか!」と気がついた。
しょっぱなの、見たことない格好(赤ジャージ……)のカトリーヌ・ドヌーブに呆気に取られた。しかしそのあとは、こちらが感情のジェットコースターに振り回されるような感覚に。「やった!」て瞬間とはらわた煮えくりかえるような瞬間の繰り返し。

実はヒロインは、内面はそこまで変化していない。周囲の人間に対する態度や評価は変わらないし変えてもいない。
それに比して、彼女の「秘密」を知った後の、男2人の彼女への評価の変わりよう。2人とも違う形ではあっても彼女を「飾り壺」として扱っていたのだと思う。空の飾り壺に中身ができたのではなく、もともと中身があったのに飾り以外は見ようともしてなかった。

スザンヌ、工場、元に戻してやってね。
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